烏山線キハ40一般色と遅桜


2011.4/20


 昨年、センセーショナルなデビューを飾った烏山線キハ40国鉄一般色。キハ40のタラコ色復活は全国に津々浦々出現したが、一般色へのリバイバルは初の試み。キハ40の一般色と言えば登場時の昭和50年代前半に現存したものの、時はすでに国鉄合理化の時代。すぐにコストのかからない朱色5号=タラコ塗装が施され、自分の世代では物心付いた時にはすでにキハ40といえばタラコ。現役時代の一般色は見たことはないどころか、現存していたのもわずか数年間だけなので、一般では馴染みの少ない塗り分けだろう。今回一般色に復元されたのは宇都宮運転所キハ401003。ところでこの烏山線はやたらと「8」という数字にこだわる。駅数が8、運用車両数が8両ということもあり、宝積寺を除く駅と1両を除いたキハ40にそれぞれ七福神のキャラクターがあてがわれており、今回のリバイバルカラーも烏山線開業88周年だからだそうだ。そういえば80周年の際もキハ401004が期間限定でタラコに復活されたこともあった。

 そんなことはさておき、馴染みのないもののキハ40一般色を桜の季節に撮りに行こうと企てていたが、磐西迂回貨物などに目を奪われている間にこんな時期になってしまった。今年の桜は3月の冷え込みで遅いと言われているが、現地ではどうなんでしょう?? 南関東の桜もすっかり葉桜になってしまった4月20日、ようやく出撃することにした。早朝出発すれば一日楽しめるだろうと、アラームを5時にセットした。

 ・・・そして寝坊。8時に目が覚める。すでに闘志は微塵も無く、諦めてしばらくyoutubeなどを見ながらダラダラ過ごしていたが、こんな時に限って外は晴れている。こんな時間だし行っても中途半端になるのは目に見えているが、雲一つ無い空が、今シーズン初の撮りテツバイクツーリングへといざなう。しばらく葛藤していたが、行くことにしよう。ここ最近の黄砂と花粉のせいで黄色いパウダーをまぶされたようなバイクを軽く洗車。機材を詰め込み首都高、東北道を北進する。順調に行けば2時間程度で到着するが、何を血迷ったか、時間も無いのに蓮田SAでラーメン+ミニカレーを楽しんでしまい、現地に到着したのは13時ちょっと前だった。気になる桜は満開をとうに過ぎており、かろうじて残ったピンクの花弁が春の終わりを感じさせる。新緑の頃にまた来よう。まだ一枚も撮影はしていないが、早くも再履修決定だ。空模様も出発時には快晴だったのに、北関東に来てみると那須岳の方からこちらに向かって厚い雲が襲いかかろうとしている。まずはダイヤ確認。本日は朝の325Dに国鉄色が入ったらしく、このままの運用で行けば103運用へと流れ、次は30分後の335Dでやって来るはずだが、イヤなことに今朝の102運用は午前中で入区し、午後になると103運用となって烏山線を往復するという変則運用だ。当然車両の差し替えも考えられる。下野花岡から沿線を烏山方にロケハンしながら移動。桜は咲いているところは咲いているし、そうでないところはそれなりの咲き具合だ。ここまで来てみてイマイチだ・・。ややテンションが落ち始めた道すがら、線路際の一軒に見事な鯉幟を発見。もし次の335Dにキハ401003が入るとすれば宝積寺側なので、後追いで鯉幟を収められるところを探し、民家のすぐ裏で怪しく徘徊し始めたその時、踏切が鳴り始めてしまった。




無事国鉄色が入った。しかし障害物多過ぎの鯉幟ポイント。
2011.4/20   烏山線  仁井田〜鴻野山  EOS5D 24-105mm


 ともかく無事に401003が入って来てくれて晴れ間ものぞいたが、何度もプレビューを見てもイマイチはイマイチだった。気を取り直して折り返しの338Dだ。再び烏山方面へ走りだす。以前訪問した時にはそれほど感じなかったが、この烏山線は、深く大地をえぐり取った荒川が作り上げた河岸段丘を横断したり並走したりするので、随所にアップダウンが多く、並行する県道も線路と並走していても突然付き合うのをやめたりするので、いちいち線路まで細道をさかのぼらなければならず、一向にロケハンは進まない。気付けば空は厚い雲で太陽は完全に隠されており、さっきまであんなに鮮やかだった沿線の春は急速に色彩を欠き、「モヤッ」とした中次の338Dを撮影することになりそうだ。ふと出くわした散りかけの桜がほど良い侘しさだったので、次の撮影はここに決定。まだ通過までしばらく時間があったので、あぜ道に停めたバイクにまたがりながら時刻表を見ると、次の338Dは大金駅で下り列車と交換するようだ。交換の無い終列車は小塙〜大金は5分で通過するのに対して、338Dは11分かかる。同じ一駅なのに列車によって6分の差があるので交換のための停車時間と見て間違いない。地図を見るとその時間を利用してなんとか追っかけ出来そうな感じである。撮影後、すぐに撤収して走りだせる体制にバイクを整え、その時を待った。




2011.4/20   烏山線  滝〜小塙  EOS5D 100-400mm




水鏡を期待したが風が吹いた。
2011.4/20   烏山線  大金〜鴻野山  EOS5D 24-105mm


 この天候であるのと、翌日早朝からの仕事のため、本日はこれにて退散することにした。今回は下見ということにして、次回は朝から精を出してせっせと追っかけまわしてやろう。そういやもう一両のキハ401007も一般色になって登場したという情報も入って来た。ますます目が離せない烏山線。とりあえず今日は闘魂注入しなかったというやる気の問題で、敗北写真館の項目を一つ増やしただけだった。