残雪の朝日岳をバックに行く1142D。今日は陽は期待できなさそうだ。
2008.5/14 米坂線 中郡~成島 100-400mm
天気も良くなりそうな気配もないので、半分適当に折り返し1127Dの撮影場所を探す。来るときに通ったある成島駅の菜の花が奇麗だったことを思い出し、少し移動してその駅に到着。車から降りて花をよく見ると、菜の花だとばっかり思っていた黄色い花は、よく草むらに生えている、名前の知らないただの雑草の花だった。雨も降り始め、眠さも極限に達していたので仕方なくここで1127Dを待つことにした。
なんという花でしょうか・・。晴れていればそれなりに奇麗なんでしょうが・・・。
2008.5/14 米坂線 成島 24-105mm
この1127Dも羽前椿ですぐに折り返してくる。む~、寝ているヒマもない。曇ってはいるものの、太陽は雲の向こうで少しずつ高度を上げてきており、多少露出が上がってきた。朝一発目に撮った朝日岳バックを、今度は違ったアングルで撮影しようと、車をちまちま移動させて、とある田んぼの畦道に到着。三脚を立てた。
電線邪魔。
2008.5/14 米坂線 中郡~羽前小松 100-400mm
1126Dが行ってしまうと、この58+28は正午過ぎまで米沢で昼寝。ようやくオレも昼寝できるかと思いきや、先週末からタラコのキハ40コンビが、小国滞泊のループ運用であるA56に入っているので、これも見逃すわけには行かない。どこかのHPで手ノ子付近で現在も咲き遅れた桜があるというのでそれを探そうと旧道に入ると、あっけなく見つかった。すでに半分ほど花びらは落ちたが、程よいSカーブを描く線路際にポツンと立っている。あと1時間ちょっとあるのでようやく車内で仮眠。・・!?しかし目覚めると1時間の仮眠のはずが2時間半も寝てしまった。当然A56の1129Dはとっくに行ってしまっており、ヘコむこと1分。朝撮影したキハ58が置賜盆地を離れて新津に帰る1131Dがやって来るので、半分寝ぼけたままEOS5Dに望遠レンズを装着した。
憎き曇天。前方監視目立ち過ぎだが、峠道を行く急行色ゲット。
2008.5/14 米坂線 手ノ子~羽前沼沢 100-400mm
このまま手ノ子から追っかけ。相変わらず空は晴れないので、露出オーバー気味に新緑を表現。
2008.5/14 米坂線 伊佐領~羽前松岡 24-105mm
追っかけはさらに続く。小国を過ぎるとようやく晴れてきた。
2008.5/14 米坂線 越後片貝~越後金丸 24-105mm
この八ツ口橋梁で急行色58を見送ると、この後には「❤」な列車は来ないので下関の道の駅で昼寝のあと、明日の計画を立てるが天気予報は完全雨。降水確率80%と自信満々で、そこまで強気に言われたらもうなす術もない。諦めて帰ることにした。まだ夕方だし明日も休みなので、高速代節約の下道作戦。200km先の越後湯沢まで国道を走り、そこから関越に入って帰った。
天気予報、晴れ! 米坂線、リベンジ!! 行く!!! ・・・出撃した。今回はおとといより3時間ほど早く22時に出発。今回は関越経由で新潟入りだ。連休中だったので昼頃に起床。午後少し職場へ仕事をしにいっただけので、今日は元気ハツラツだ。順調に距離を稼ぎ出発から5時間で道の駅「小国」に着くことが出来た。3時間ほど仮眠しよう。明日の一発目は依然A56のループ運用から抜け出せないタラコ色キハ40の撮影だ。しかし車の中でシートを倒してウツラウツラし始めると、雨が車の屋根を叩く音で眼が覚めた。今日は晴れじゃないのか!?天気予報よ!! 5時半起床。すぐに撮影場所を探す。雨は降っているが東の空は少し明るく、天気雨のよう。1122Dは小国始発なので、この辺りから追っかけられるように小国周辺で撮影地を探す。国道沿いに地味な桐の花があったので、ちょうど露出も上がらないし列車をブラして撮ってみようと、アングルを決めるため木の周辺をウロウロしているうちに踏切が鳴った。
雨に濡れて、うーんしっとり・・を狙ったが、タラコが東の空にテカってしまった。
2008.5/16 米坂線 小国~羽前松岡 24-105mm
このタラコも追っかける予定だが、なぜか猛烈に甘い物が欲しくなったので、桐の木の近くのファミマで大福とジャムパン、そしてコーヒーミルクを急いで調達し、それらを頬張りながらタラコを追っかけた。
峠の麓の羽前沼沢を出発するキハ40。冬になれば3mの雪に埋もれる米坂沿線。片傾斜の屋根が雪国らしい。
2008.5/16 米坂線 羽前沼沢 24-105mm
追っかけは続き峠を越え置賜盆地へ。低い雲がものすごいスピードで流れる。
2008.5/16 米坂線 羽前椿~萩生 24-105mm
雨は降り続いているものの、所々に雲は途切れ時折陽も差す。この日は午前の羽前椿折り返し運用2本に国鉄一般色キハ52が就いているので、撮影地を探している最中、ふと後を振り返ると線路をまたぐ大きな虹が出現していた。これと国鉄色を絡めたら、当サイトトップページにしようなどとニヤニヤ考えているうちに、虹は消滅。まさに幻となって消えてしまった。
田植えの始まった田んぼの小径を行く1127D。羽前椿へと急ぐ。
2008.5/16 米坂線 萩生~今泉 24-105mm
1127Dの椿折り返し1126Dを、ツツジの美しい萩生で後撃ち。
2008.5/16 米坂線 萩生~今泉 100-400mm
これで午前中のタスクは終わった。昨夜は小国の道の駅で結局2時間しか寝れず、時折コックリするほどに眠い。A56まで2時間ちょっとあるので路肩に車を止め仮眠しようとするが、一昨日A5に入った急行色58+28は順当に行けば今日はA1。となれば間もなく快速「べにばな」として坂町からやってくる時間だ。急げば小国付近で迎え撃ち、また置賜盆地へ追っかけができてしまう。寝たい・・でも撮りたい! 国鉄色が元気過ぎてオレを眠らせてくれない。苦悶しながらまた坂町方へ車を走らせた。越後片貝駅周辺に桐の木があったので、これとどうやって急行色と一緒に調理してやろうかと、駅の反対側や国道の側をうろついてるうちに列車がやって来た。線路には陽が当たっている。やがてジョイント音が響き始めると狙ったかのように雲のカーテンが太陽を隠した。そして下の写真。
その名の通り美しい藤色だったが、1分前にやってきた雲が、ただの「白っぽい花」に変えてしまった。
2008.5/16 米坂線 越後片貝~越後下関 24-105mm
快速といっても米坂線内は各駅停車なので、追っかけもラクショー。すぐに車に乗り込み越後片貝に停車中の58を抜くと、どういうわけかすぐにまた晴れてきた。なんという・・。狙いすましたかのようにピンポイントでさっきは雲が湧いてきていたようだ。すこし長めの小国停車があるので、余裕を持って撮影ポイントを探せる。朝にも撮った国道からの羽前沼沢を見渡せる場所に到着。空は雲ひとつ無い快晴。これなら約10分後に来る58まで大丈夫だろう。余裕の一服をして、さて撮影の準備でもしようと三脚をトランクから出している時ふと気付いた。上空に飛行船のような雲がポッカリと一つ。だんだんとこちらに近づいてくる。嫌な予感は的中。見事に列車通過時には真上まで来てしまい、慌てて露出調整で電子ダイアルをカリカリ回すも間に合わず、結構な露出オーバーでレリーズを切ってしまった。
画像補正でトーンを落としマゼンダとイエローを加えたが焼け石に水。奥の山の斜面は陽が当たっているのに・・。
2008.5/16 米坂線 羽前沼沢 24-105mm
駅発車を後撃ち。少し薄日が差してきた。遅いっつーの!
2008.5/16 米坂線 羽前沼沢 24-105mm
沼沢でも天の神に見放され、もう脱力感と眠気で腰が抜けそうだった。ヘロヘロのままさらに米沢方へ。もうこのべにばなの追っかけは捨てて今泉で交換するA56のタラコでも撮ろう。前回訪れた手ノ子のSカーブに到着するとバリ晴れ。でもこういう時はとことんついていないもの。列車通過が迫るとどこからともなく雲が湧いてきてホワイトバランスを上げまくる。ほらね、分かってんだよ。誰に当たればいいのか、一人ふて腐れながらこのタラコも追撃することにした。
もう笑ってくだせぇ。タラコが雲を引き連れて来ましたよ(笑)
2008.5/16 米坂線 手ノ子~羽前沼沢 100-400mm
分水嶺の宇津峠を越え列車を追い抜くと晴れていた。どーせ直前になってまた陰るんだろうとEOSのホワイトバランスを曇設定そのままに、有名な箱ノ口のSカーブで待ち構えて待っていると、今度は列車通過時、ド順光のままタラコが下ってきた。おかげで黄色みのかかった露出オーバーになってしまい、逆の意味で失敗した。補正をかけて下の写真↓
今度は晴れてしまったので失敗。ぁははー、こんなもんすよ。
2008.5/16 米坂線 伊佐領~羽前沼沢 24-105mm
この後、A56タラコをしつこく越後大島付近まで追っかけたが、どこも満足いく仕上がりにはならず、再び米沢方からやってくるキハ52国鉄色先頭のA5、1131Dを新たな照準として撮るべく宇津峠付近まで戻った。朝からここを何往復しているんだろう。眠気は極限に達し、ろくな写真は撮れないことは重々承知の上だった。まずはさっきのタラコを追っかけている時、横目でチラッと見て新緑が奇麗だった伊佐領~羽前沼沢のサイドで1131Dを頂こう。通過10分前到着。まだ晴れている。半逆光に輝く新緑たちが美しい。春のきらびやかな光を一杯に浴びた木々の芽が、ようやくやって来た北国の遅い春の訪来を喜んでいるかのよう・・。この燃える新緑の中を進む国鉄色52はどんなに画になることだろうか。ありがとう森の木々たち、ありがとう国鉄色・・。などとわざと念じてみると、やっぱりそれが仇になって神に通じたのか、今度は列車通過30秒前に曇った。
天の神、テツの神にも見放された者の作例写真。左上の山はまだ陽が当たっている。なぜに!?
2008.5/16 米坂線 伊佐領~羽前沼沢 100-400mm
執念深く追っかけは続く。締めくくりは通過15秒前に曇った写真。2両目のすぐ後は晴れている。さらに水鏡も突風で消滅。
2008.5/16 米坂線 越後金丸~小国 24-105mm
上の写真では直前まで穏やかだった田んぼに、列車通過と同時に突然風が吹き水鏡も消えてしまった。どうやら風の神様にも嫌われてしまったようだ。撮り終わるともう限界。ついにシートを倒して車の中で気を失ってしまった。2時間ほどして我に返ると、太陽は西に傾き始めていた。程近い場所にまた桐の木がまたあったので、ファインダー越しに立ち位置を調整していると、先ほどの国52折り返しの1134Dがやってくる時間だった。
もう言うことはありません。また課題が増えてしまった。とりあえず今日は撤収します。
2008.5/16 米坂線 越後金丸~小国 100-400mm