(短編) 新★相棒と初の撮影。東北本線583系を撮る
2008,8/6
 購入から3年経ち、日本全国をくまなく巡ったFORZA Z(MF08)。走行距離も48000kmを過ぎだいぶくたびれてきた。外装は定期的に念を入れて洗車&ワックスがけをしているのでピカピカ。またエンジン、駆動系のメンテナンスも怠りはないので快調そのもの。ではどこがくたびれているかというと、プラスチックパーツを多用しているビックスクーターでは、振動により各パーツのクリアランスが大きくなり、それが共鳴して異音を発し始めるということがよくあり、我がMF08も例外ではなかった。普通そんな些細なことで乗換えを決意はしない。また気になる後継機のFORZA Z(MF10)が昨年末発売されたが、ボディカラーの白が無かったので特に購買欲を刺激しなかった。目新しい新機能も無いことだし、しばらくはトラブルもないMF08をこのまま乗り続けようと思っていた矢先、ホンダのHPに期間限定受注の「FORZA Z スペシャルエディション」の発売が発表された。気になるカラーは、「白」! 色だけでバイクの購入を決めたのは初めてだった。
 7月初旬に納車されたが、仕事が忙しく6月は休みが一日も取れず、7月は私用も重なり、この2ヶ月、全くテツをしていなかった。休みは少しあったもののネタらしいネタもなく、そろそろ禁断症状が出始めた頃なので、今月のDJを調べてみると今度の休みの6日に仙台から首都圏への583団臨の返却回送がある。583は今まで散々撮ってきたので、今日この日に無理して撮らなくては良かったが、MF10の「テツツーリング」のデビュー戦として行く事にしよう。「バイクテツ」という今までなかったジャンルを切り拓いた(?)パイオニアである自分は、このMF10がいかに「テツバイク」として機能するかをインプレッションする義務がある。(←錯覚) 距離もちょうど手ごろであるので、前日は少し早めに寝ただけで旅立った。
 6時半起床7時出発。首都高に乗る。出発前、いつもの日帰り撮影ツーリングに行く際の機材をMF10に積み込むが、ちょっと勝手が違うことに気付いた。カタログ値ではMF08と同じ63gのトランクスペースを持つMF10だが、去年買ったお気に入りのオシャレカメラバックを積み込むと、キチッとトランクには入るものの、そのままの状態でカメラを取り出すことが出来ない。トランク形状が横に平べったくなっていて、カメラバックを出さなければカメラを取り出せないことに気付いた。これは大きな誤算。追っかけの時など迅速なカメラの出し入れが要求されるのに、これでは以前より1分以上ロスしてしまう。またFORZAのトランクは前後2個ヘルメットが入るように設計されているのは共通だが、前MF08ではこの前側のスペースに合羽や着替えなどのリネン類を入れ、後部スペースとの間の浅くなった部分に時刻表やら地図などの書籍類をしまっていたが、このMF10はこの浅さがさらに浅くなっていて、JTBの大型時刻表とDJ、地図を入れるとトランクの閉まりが少しきつくなる。さらに三脚もバイク左側に立った時、手前側に収納するのが理想だが、コイツはそこに梁があって、奥側にしか三脚を寝かせられない。テツ用には造られていないぞ、このバイク!? 朝から少しブルーになったが、時間も時間だし出発することにしよう。
  湾岸線から大渋滞の中央環状線へ。浦和で東北道に入り本領発揮。詳しくは近日公開予定の「バイク部屋」で述べるつもりだが、快適に目的地、加須インターに到着。目指す東鷲宮〜栗橋=通称「ワシクリ」に到着したのは自宅からちょうど2時間。583通過の1時間前だった。
すでに2人のテツが上下両方向に三脚を立てていた。挨拶をして情報交換。どうやら上りダイヤが前日の集中豪雨でかなり遅れているらしい。「トセイ(北斗星)もまだなんすよ〜」とのこと。上下両方向の意味が解せた。




練習の211。2ヶ月ぶりのEOS5Dの作動確認も兼ねて。AIサーボ追従ヨシ!
2008,8/6   東北本線  東鷲宮〜栗橋   EOS5D  100-400mm



カシガマに牽かれて1時間以上遅れてやって来た北斗星。やっぱり赤いカマの方がいいです。
2008,8/6   東北本線  東鷲宮〜栗橋   EOS5D  100-400mm



不安定な大気のため真っ暗。ISO800にしていただきました。
2008,8/6   東北本線  東鷲宮〜栗橋   EOS5D  100-400mm