(国鉄色番外編) 思いつきで小田急7000系LSE旧塗装車を召し上がれ。
2008,2/13

 朝起きたら、9時だった。今日は仕事は休み。連日の特雪追撃で、いささか食傷気味の2月になっていた。たまにはマッタリとバイクでもいじろうかな? と布団から起き出すと、外は雲ひとつ無い快晴。もう次の瞬間には気が変わり、PCで本日の65の運用などを調べていた。ゴサゴは今日動いていないっぽいし64の原色重連もないみたい。ならばこの時間から間に合う良いネタは無いかなと考えることしばし。そうだ、旧塗装に復元された小田急LSE7000系が3月までだったということを思い出し、近場なのでちょっと調べてみた。フム・・・今日はどうやら「えのしま24号」に旧塗装が入ったらしい。JTBの時刻表でロマンスカーの項を見ると、このまま回送にならなければ新宿で「はこね21号」となって折り返すっぽい。小田急車を撮るとすれば、近郊電車には似つかわしくない豊かな自然を絡められる、新松田〜渋沢間。「はこね21号」の通過時間は13時前後なので、今からでも余裕で間に合う。早速、EOSとビデオを軽く充電し、保土ヶ谷バイパスを下った。
 東名に入り秦野中井を過ぎたころ、眼前に神々しく輝く富士山が姿を現した。冠雪し威厳さえ感じる独立峰、富士山の存在感たるや、感嘆のため息が漏れるほどだった。連日の気温の低下で空気は非常に澄んでいる。手を伸ばせば届きそうな富岳と、旧塗装のLSEを一緒に撮れないだろうか? 考える間もなく目的地大井松田ICに到着。自宅から50分。新潟の1/5の時間と労力で目的地に到着した。首都圏の大手私鉄を撮るなんて自分の専門外。撮影地も見つけなきゃならないので、見当をつけておいたトンネル飛び出しに向かう。まだ「はこね21号」まで時間もあったので、構図確認のため100-400mmの望遠に付け替えファインダーを覗くと踏切が鳴った。ズームを繰り出しピントを合焦させると、出現したのは通過まで20分ほど後と思われた旧塗装LSE車だった。



いきなりやって来たLSE旧塗装車。唐突だったので露出を合わせる暇もなくかなりオーバー気味。補正をかなりかけてもこんな状態。
2008.2/13    小田急小田原線   渋沢〜新松田   EOS5D 100-400mm

 新宿に到着した「えのしま24号」は「さがみ67号」で折り返していた。そうか11分で折り返すことが出来るのか・・と感心すると同時に、ビデオをセッティングしていなかったので動画を撮り逃し、また意表を付かれたので露出もメチャクチャ。いきなり撃沈に終わった。ならば小田原返しは失敗できない。「さがみ82号」で帰ってくると予想し、富士山バックを狙って、酒匂川の橋梁のたもとをうろついてみた。



本日のベストショット。孤高の日本一とLSE。両役者揃いぶみ!
2008.2/13    小田急小田原線   渋沢〜新松田   EOS5D 100-400mm

 早速プレビューに写し上がった画像を確認。「ッシャ!」と一人ガッツポーズ。LSEは2時間後の「さがみ73号」でまたやって来るのだろう。それまでの時間は10000系HiSEでも狙ってみよう。長野電鉄に譲渡され確か1編成しか残ってないはず。MSEが今後増備されればHiSEも長くはないだろう。確か出発前調べた小田急のHPの特急空席案内で、次の「はこね29号」に展望席アリとなっていたので、HiSEか新塗装のLSEだろう。一発目に撮ったトンネル飛び出しに再び舞い戻った。



1987年に登場したHiSE10000系。20年経ってもデザインは色褪せず。長電のミニ編成ではなく堂々オリジナル11連接。
2008.2/13    小田急小田原線   渋沢〜新松田   EOS5D 100-400mm

 今日はツイている。10000系HiSEが順当に入ってくれモノにできた。そろそろ寒くなってきたしこれで帰ることにしよう。太陽が西に傾き始め、荘厳な富士山がオレンジ色の光に染まり始めたので、それをバックにもう一度酒匂川の橋梁でHiSEの折り返しを狙った。



富士山バックは失敗したので流してみた。横から見るとまるでスリッパ!?
2008.2/13    小田急小田原線   渋沢〜新松田   EOS5D 24-105mm


廃車も進み引退間近の、元祖小田急フェイス5000系。富士山のシルエットに見守られて新宿を目指す。
2008.2/13    小田急小田原線   渋沢〜新松田   EOS5D 24-105mm