ド平日に出現したネタ列車 酷暑ツーリング 「EL&SLぐんま号」

2022.7/29

 今月初め、流行り病に伏して10日間ほど職場を休んだ結果、当たり前だが膨大な仕事が溜まってしまい、病み上がりの体で炎の13連勤を成し遂げ、7月最後の平日にようやく一日だけ休みをゲットすることができた。早速ネタ探しを開始すると休車状態から奇跡の本線復帰を遂げたEF6627が、首都圏での運用に入るとのこと。しかし就く列車は東京タ→隅田川というほぼ武蔵野線を走行する75レ。あまりやったことはないがほぼ駅撮りになりそうな予感もし、二の足を踏んでいたところで思わぬ情報が! ほぼ週末限定と思われる「EL SLぐんま号」が平日である明日、運転されるというのだ。横川行きの下りがEF65501、上り高崎行きがC6120が、それぞれ編成の先頭に立つのだ。ほぼ定期的に運行されている列車なので、極一般の土日休みの方には見向きもされない?列車だが、こんなチャンスはそうそう無い。前夜簡単な準備をしながら天気予報を確認すると、何と終日群馬県南部は曇りの予報。午後に至っては発雷確率もかなり高めになっている。撮影じゃなくて健全な乗りテツでもしようか・・。でもあの横川駅で、折り返しの約3時間半、クルマもバイクも無い丸腰の身で時間を潰す自信は全く無い。冬ならまだしも最高気温35℃の中、峠の湯に行ってもあれだし文化村でさえ1時間が限界。生涯食べることのないであろう超高級品になってしまった釜めし屋のドライブインで時を過ごすのはどうも・・。乗りテツの皆さんは一体何をして横川での折り返し時間を過ごすのか、と疑問は払拭できず、トリ か ノリの結論は出ないまま、明朝の気象を確認してから選択することにした。

 翌朝・・・。寝過ごしたら撮影は止めて洗車でもしようと緊張感のない目覚ましの掛け方をしたものの、見事5:30に起床。玄関を開けて外を覗くと見事な快晴。それに湿度も低くカラッとしている。「こりゃぁバイクで撮影に行くしかないべぇ!!」と本日の行動は決定。タイヤの空気圧のチェックだけをして6時ちょうど出発。ここんところ出費はささやかな食事程度しか使ってないので、たまには贅沢に東名〜圏央道〜関越道の高速道フルコースで松井田妙義ICで現地に到着。コンビニで水分補給と一服をした後、初訪問である安中〜磯部の田んぼに到着した。湿度も低いせいか遠く上毛三山の赤城山がくっきりと見えている。しかしそれにしても暑い。何も日差しを遮るものも無い撮影地で茹ダコのようになりながら準備し、青い列車を今や遅しと待ちわびた。




2022.7/29  信越本線  安中〜磯部   EOS6D 100-400mm

 いつしかあれだけ全容が見えていた赤城山は山頂を残して雲の中。にしても国鉄時代からの電気機関車、国鉄色の客車はイベント列車とは言え、平日テツの自分にとっては刺激の強すぎるサイコーの被写体だった。一方、一人の乗客の方が撮りテツに対するいわゆる「テロ行為」を行っており、自分は全く気にしないのだが、隣りで撮影されていた方の「チッ!」という大きな舌打ちがビデオの音声に入っていた。テロリストの方々、「嫌がらせをしたい気持ちも尊重するけどほどほどにね。」



 さて後追いで見送ると上り普通電車がやって来る。211の4両だがこちらも立派な国鉄型国鉄色。順光方の妙義山がとてもキレイに映えていた。




2022.7/29  信越本線  磯部〜安中   EOS6D 100-400mm

さて、普通電車を見送ったところで今回の目的は達成。返しはSLが先頭なのでパスし、とりあえず給油をしてから横川駅方に向かう。例のドライブインで10分ほど涼み、もちろんの旧道で碓氷峠を越え長野県に入る。時刻も正午を過ぎており腹が減って来た。今日はラーメンの口になっていたので、小諸市外にくるまやがあったことを思い出し向かい、国道18号で標高を降り「暑気払いネギラーメン」を無事喫食したところで小海線沿いで韮崎方面へ。中央道経由で自宅に生還するとまだ17時過ぎだったので、バイクを洗車することにした。その前に少し前から気になった不具合の箇所を確認すると、やはり重症だった。どうも左フロントのフォークオイル漏れが悪化しており、赤黒い油がフェンダーやキャリパーにべっとり付着している。まだ機能に不具合はないが、そのうち踏ん張りの効かないベシャベシャなダンパーになってしまうのだろう。自身フォークオイルの交換の経験はなく成功する自信もない。バイク屋に任せてみようか。それともかれこれ連れ添い続けて14年、地球2周分ほどしてきたロートルに費用をかけるのもどうなのか。艤装など細かいところでは不具合も出てきてはいるのだがエンジンは絶好調。でもいっそのこと・・とも思ったが欲しい車種も無いし。いろいろな踏ん切りをつけられないまま、本日の走行距離 509kmで終了。