快晴の雨晴海岸でキハ40を狙う

2019.1/30

 この季節、北陸地方は厚い雪雲に覆われる毎日。そんなある休みの朝、起きだして外を見ると何日かぶりの久々の快晴だった。せっかくの休みだし今から何かネタ的なものはあるかと調べてみたが、こういう日に限って何にも無い。時間はまだ10時。今からなら「いつかカメラを持ってお出かけしたい」リストの中からある物件を選び出し、北陸道を北上した。

 2時間ほど走り高岡市内へ。時間もちょうど正午だったのでまずは遠征時のルーティーンであるラーメンタイムである。関東に住んでいたころは、失礼ながらその存在に見向きもしなかった「くるまやラーメン」へ。福井に3年間も住んでしまうと「くるまやラーメン」でさえとんでもなく旨いラーメンに思えてくる。ニンニクがゴリゴリ効いたネギ味噌ラーメンを平らげ、体臭とスタミナをつけたところで、ここからほど近い撮影地へ向かう。氷見線、雨晴海岸だ。テツのみならず一般人でも超有名な景勝地で、運が良ければタラコの40でもいただいてしまおう。冠雪した立山連峰も間近に見えて美しい。くるまやラーメンから20分ほど走り、雨晴海岸に到着すると誰もが見たことのある絶景。平日でもあるに関わらず道の駅を中心に観光客もそれなりに付近を探索している。自分は初訪問であるので、早速場所選びに専念する。海よりも3000m級の北アルプスは捨てがたい。ある一地点を見つけてスタンバイした。「タラコが来ればいいんだけど・・・」 以前、高岡駅近くで会社の会議があったので列車で到着すると、氷見線ホームにド派手なラッピング列車が停まっていたような気がする。氷見線には詳しくないので運用はもちろん確立も全く分からないが、せっかくのこの天候とロケーションなのであんなのは御免だ。とりあえず今日はテスト撮影。今度の機会に本気で撮りに来ようと待っていると踏切が鳴り出した。果たして・・・・!?




2019.1/30   氷見線   越中国分〜雨晴   EOS6D 100-400mm

 ファインダーに現れたのはタラコだった。こういうのはあまり期待しないほうがいい結果になるんだろう。富山湾越しにそびえる立山連峰が神々しい。満足して氷見から帰ってくる540Dの場所に移動する。とは言ってももう15時前。すでに太陽は西に傾き始めており、国道より一段低い位置を走る線路はすでに陰ってきている。さきほどに倣いあまり期待しないほうがいい成果を獲れるかもしれない。女岩をバックにこれまた超有名アングルで540Dを待った。




2019.1/30   氷見線   雨晴〜越中国分   EOS6D 24-105mm

 残念。側面に陽は当たったが道路のフェンスがボディをストライプにしてしまった。ここは午前中の撮影ポイントだったようだ。この後はもう1往復お替わりの予定だったがこの地形ではもう日照は難しいだろう。あと1時間以上もあるので越中国分駅の真ん前にあるスーパー銭湯に入場する。どうも今日は水曜日でお客様感謝デーらしく\100引きのチケットを購入。北アルプスを正面に望むオーシャンビューの露天風呂でホコリを落とす。湯船から上がり素っ裸で腰に手を当て雄大な北アルプスと対峙すると、なんてオレってチッポケなんだと思う。いろんな意味で。さて、長風呂は嫌いなのですぐに上がるとあまり時間が無くなってきた。多分さっきのタラコがまた戻ってくるんだろうと撮影場所を探しているが、なかなかこの時間で陽の当たりそうなところは本気でなくなってきた。しばらくこの界隈をウロウロしていたが、ふと「とある足場」が視界に入った。詳しくは延べないがそこに立つと絶景とまではいかないが良景。列車の直前まで身を潜め、その時間を待った。




2019.1/30   氷見線   越中国分〜雨晴   EOS6D 24-105mm

 タラコが折り返してくるもんだとばかり思っていたが、やって来たのはハットリくんラッピング列車。そうか、氷見線は高岡で城端線とも共通の運用を組んでいたのを忘れていたでござるよ。ニンニン。そんな訳でその禁断の足場を脱出し、帰路に就くことにする。氷見線ハイライトのこの区間は撮影地も駅から近く、また温泉もあり食べ物屋もあり、列車移動で来るのには持って来いだということが分かった。次回はそうしよう。風呂入ってビール飲んで飯食って写真撮ってって最高じゃねーか! 再訪を誓った。