EF64+12系が上越国境越え

2015.11/13

 この週末、おなじみ「SLばんえつ物語号」では、いつもの「ばんもの」編成ではなく高崎の12系客車を使用し、「SL青い12系客車号」として運転されるという。「SLばんえつ〜」と同じスジで土日両日、新津〜会津若松を往復するということだが、SL+12系はそれこそ高崎近辺で毎週のように走っているのだが、SLマニアの皆さんはC57がいつもの「ばんもの」12系でなく「正調」12系を牽くのがタマラナいのだろう。しかし自分はその12系の高崎からの送り込み回送に注目した。たまたま休みであった「青い・・・」の前日金曜日。高崎車EF64が12系を率いて白昼上越国境を越え新潟へお届けに参るというのだ。オール国鉄色の長岡車EF64に対して、高崎のロクヨンといえば国鉄色とぶどう色。青いロクヨンが青い客車を牽いてくれたら往年の臨時急行のようで、それを頂戴できれば喜びのあまり卒倒してしまうかも知れない。でも何号機が入る確率が高いのか? 調べてみると高崎車EF64は機体に関係なく、中央本線や上越線の工臨、入れ替えなど手広く活躍されていてパターンが全く見えてこなかった。今回も運次第になりそうだ。天気も良さそうなのでヒマつぶしに出かけてみることにした。

 当日。朝から関東平野は日の出とともに空は澄み渡り、目的地である北関東でも一日中快晴の予報だった。今回のその12系送り込みのスジを見ると、追っかけは難易度高そう。ならば一発勝負となり、予報では雲行きの怪しい国境の向こう側よりも、群馬県側でやってしまったほうが良さそうだ。目的地1時間前に到着するダイヤを立てて、自宅を出発。関越のインターを降り、定番中の定番。津久田〜岩本間にある桜の木Sカーブに到着した。1時間前というのにすでに20人以上。キャパが狭いところでもあるので、最前線では雛壇が形成されていた。あわててその中の唯一残ったと思われる立ち位置を確保しかろうじて望遠をせり出すことに成功した。「カマはいったい何号機だろう・・?」 このご時勢、ツイッターとかで調べれば一発だが、あえてこの目で確かめることにする。するとワクワクしながら待ちわびている自分の横でスタンバイしていたお友達学生テツの会話が聞こえてしまった。「センイチが・・・」  ・・ってオイ! 意外なところからネタバレしてしまったが、あと数十分。穏やかな晩秋の陽の光を浴びながら対象物を待っていた。




登場時から変わらぬ姿で活躍を続ける115系。3両だと後ろスッカスカ。
2015.11/13   上越線  津久田〜岩本   EOS5D 100-400mm




400mmでも少々足りなかったこの立ち位置。
2015.11/13   上越線  津久田〜岩本   EOS5D 100-400mm

 う、う・・・〜んん。これだけ光線状態もいいと、ますます高望みをしてしまうのは人間の性だろうか。やはりロクヨンは国鉄色に限る! またチャンスがあるかは分からないが、取りあえず腹が減ったのと眠いので、今朝やって来た道を引き返し帰路に就いた。