数少ない大阪方非貫通先頭の「雷鳥」もあと1ヶ月でお別れ。4号。
2009,8/23 北陸本線 湯尾〜南条 EOS5D 100-400mm
空模様は生憎の曇天だが、緑の絨毯に変わった田園をフルスピードで駆け抜ける国鉄特急色は美しい。しかし683の増備により金沢の485系は波動用を除き、今年10月には全編成パノラマ編成になってしまうと言う。ということは大阪方の非パノラマも間もなく見納めになってしまうわけで、大阪行きのオリジナル485が風を切って走る姿を撮影できることはもうすぐ出来なくなってしまう。よって撮影にも気合が入る。目当ての489の9510M通過まであと10分ほど。もう一度、ファインダーを覗きレベル調整していると、隣でカメラをセットしている同業者がオレにかけてきた一言に言葉を失った。
・・・!? 約2秒ほど沈黙のあと「・・・そ、そうですが、何で分かったんですか?」と驚愕のオレ。バイクとカメラについては当サイトで載っけているので、面が割れるのは当然であるが、実際こうしてこのサイトを見て下さる方に撮影地で会うと顔から火が出るほど恥ずかしい。鉄道の知識はない上、駄文で書き連ねた自己満足の世界であったが、こうして外界とつながっていることを認識させられると、適当なこと書けないなとも思い今までの発表を省みた。さらに「いや〜いつも見させてもらってますわ」と言われると年甲斐も無く顔面が紅潮してきた。神戸から来たと言うその方と一緒に489系を待つことしばし。しばらくしてカーブの向こうからボンネットが姿を現した。
この9510Mはこの先敦賀まで客扱いをした後、折り返し回9921Mとして金沢まで帰るらしいのだが、その回送の時間が分からない。近くで撮影していたテツも散り散りに返しの撮影場所を求めてどこかに行ってしまったので、そう何時間も後ではない様子。ここから敦賀まで普通列車で25分。敦賀での客扱いを含めて最短で1時間ほどでここを通過するはず。ならば飯でも喰って、来る時目を付けておいた杉林バックのS字カーブで迎え撃とうと、先程の神戸の方に別れを告げてS字カーブへ。ここもすでに4名ほどがいたが、なぜがベストポジションにいた人はなんでもない普通の「雷鳥5号」を撮影し終わると撤収してしまったので、その場所へズズズイと移動。買ってきた大福を頬張りながら望遠を極限の400mmまで延ばして489を待つ。やがて予想通りのちょうど1時間後、回9921Mがやって来た。
H02のスッキリとした金沢方先頭車。ヘッドライトカバーがない方だった。残念。
2009,8/23 北陸本線 湯尾〜南条 EOS5D 100-400mm