南総に復活、国鉄色たちを求めて。
2007,2,3
 前日も遅くまで仕事だった。午前3時頃自宅に到着し、風呂に入ってすぐにカメラ、レンズ、ビデオ、三脚だけを車に積み込み出発。最寄のGSでチャージしてから至近の首都高のランプから湾岸線へ。今日は満月。月明かりの東京湾を横目に浮島JCTを目指した。さて、本日は千葉ディスティネーションキャンペーンの第一陣であるSL「南房総号」の撮影が目的・・・ではなく、多客臨として運転される幕張の国鉄色183を使用した特急「新宿さざなみ」がメインターゲットである。ここで言っておくが、自分は蒸気機関車には全く興味が無い。恐らく理由は、自分の世代では現役の蒸機に接する事は当然無く、物心付いた時に走っていた蒸機たちは全て復活運転として、檻の中の希少動物のように大切に扱われていたものばかりだった。彼らの姿には伝え聞く現役当時の泥臭さには遠く及ばず、生々しさが無いことからだろうか。ともかくSL目的ではなく南総を目指した。浮島からアクアラインへ。激高の料金を支払い木更津から一般道に降り、現地に着いたのは自宅から1時間ジャストだった。こちらは183目当てだが同日に運転されるSLの場所取りが多発していることを予想して、早めに行動開始。183が定期時代、見事に失敗した東京湾バックのポイントにはすでに5台ほどの車がたむろしており、場所取りを早目にせねばならぬ。月明かりを頼りに崖上の、線路を俯瞰できる位置に三脚を立て場所取り完了。SL通過まで5時間ほどしかないが、意外と先客はおらずベストポジションをキープし車内に戻り仮眠。
月が西に沈む頃、一番電車が動き出したので400mmでサイドを捉えた。 
2007.2/3    内房線   浜金谷〜竹岡    EOS5D  100-400mm

 1時間ほど仮眠して目覚めると、目の前の空き地には30台ほどの車が集結しており、それぞれお気に入りのポイントに散っているようだ。置きゲバをしたとはいえ、心配なので自分も移動開始。先取しておいた崖上には5名ほどしかおらず、ここを選んで大正解。他の大半は反対の丘の中腹で東京湾バックのサイドから狙っているようだ。天気は快晴。サイドから狙えば海の彼方にそびえる富士山を背景に画にできるが、せっかくなので車両メインにいきたい



今では貴重なスカ色113。画面左には富士山が遠望できる。 
2007.2/3    内房線   浜金谷〜竹岡    EOS5D  24-105mm


本日のメイン国鉄色さざなみ。特急シンボル無しが痛いが、定期時代撮り損ねた画を3年越しに頂き! 
2007.2/3    内房線   浜金谷〜竹岡    EOS5D  24-105mm
 

さざなみ通過後、昨日から一睡もしていなかったので午後の返しまで昼寝しようと思っていたが、鉄はもちろん続々と一般のギャラリーも増え始め、なにやら現場の雰囲気が盛り上がってきたので、しょうがねぇ、一応SLでも見とくかなってなノリであと1時間待つことにした。


これはSL南房総の館山到着後、返しの牽引機となるDE10。意外な珍客に一般ギャラリーも唖然。 
2007.2/3    内房線   浜金谷〜竹岡    EOS5D  24-105mm


やっと来た。D51498。煙が海風で12系を隠してしまいました。あぁー国鉄色がぁ! むしろ12系が大事。
2007.2/3    内房線   浜金谷〜竹岡    EOS5D  24-105mm

これで午後の折り返しまでやっと寝られる。浜金谷のセブンで弁当を買い。漁港の鉄橋で有名な上総湊に移動し。ようやく昼寝タイム。先に来るのはさっきのDE10+D51のPP(とはいってもD51は無動だが)。ここでも多くの見物人が漁港の彼処でスタンバっており、自分もその一陣に加わる。やがて遠くからDE10とD51の狂気じみたホイッスル合戦が聞こえ、ゆっくりと湊鉄橋を渡ってきた。


最後尾はD51がぶら下がっているが、無動力のためシポシポ言わず。やたらホイッスルを連発してた。
2007.2/3    内房線   上総湊〜竹岡    EOS5D  24-105mm

DL+SLのPP通過後、上り「新宿さざなみ」もここで撮ろうかと思ったが、西に傾き始めた太陽は線路を対向から照らし始め、さざなみ通過時にはド逆光な勢いなので移動。浜金谷の鋸山バックで〆た。



切り立った断崖が特徴の鋸山。西陽を受けて輝く国鉄色。
2007.2/3    内房線   浜金谷    EOS5D  100-400mm